こんにちは。会議通訳のあひるです。今日は英文法を習得するにあたり,良かったテキストをご紹介します。
私は海外経験もなく社会人になってから英語を学習したので,文字どおりあらゆるものを試してきました。今回に限らず,このブログで紹介するのはその中でもオススメできるもの,実際に効いたものばかりです。
英文法攻略のコツ
英文法には濃淡があるので,攻略するにはまず始めに全体像を把握してしまうのがコツ。詳しくは前回お話ししたとおりです。
この時に役に立つのは,とにかく薄くて読みやすく,網羅性があり,全体像を把握しやすいもの。まずはそんなテキストからご紹介します。
英文法の全体像がよく見えるテキスト2選
【1】大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編
大学受験向けの本書,使いやすいです。本当に必要な内容に絞りつつも解説はしっかりしていて理解しやすい。ゼロから理解できるよう書かれています。
超基礎文法編,英語長文編の2分冊になっています。読解に必要な知識は2冊目に別にしてくれているので,この1冊目は基本的で重要な文法知識に絞られています。だから,いわゆる純粋な英文法の全体像が把握しやすいんです。
ちなみに2冊目の問題演習は大学受験を見据えたものではありますが,問題云々よりも解説が読み物としてとてもわかりやすく重宝しました。
【2】安河内の英語をはじめからていねいに
私が学習していた当時に使っていたものです。当時は2分冊でもう少し分量がありましたが今は【完全版】として1冊になりましたね。さらに内容が削ぎ落とされてスリムになった印象です。
細かい表現などは省き,本当に英文法の骨子,いわゆる『英語のルール』に特化してとてもコンパクトにまとまっています。これこそまさに全体像を把握するために通読するような使い方にお勧めです。
またこの2冊は,『英文法なんとなくあやふやな箇所がある』とか『とても久しぶりに英語に触れるのでどこが抜けているかわからない』というような時に通読するのにも適していますし,学習がある程度進んだタイミングでザッと現状確認的に目を通すのにも適しています。なにせ読みやすくて網羅性があるので抜けや漏れも確認しやすく,すぐ読めるので使いやすい。どちらも未だ手元に置いています。
細かい文法事項の説明に優れたテキスト3選
上記に対してこれからご紹介する3冊は,疑問が出てきた時に都度参照するような使い方にとても便利です。もちろん都度検索してもいいのですが何度も調べるものですし,前に調べたものが手元にあるととても便利なので,やはり気に入ったものが1冊手元にあると便利です。
これはご自身である程度疑問が出てきたところで,自分がよくわからなかった項目を読み比べて選ぶのがおすすめ。それにより,ご自身にとって読みやすい,続けられるテキストがわかります。ご参考までに私が個人的にとても役に立った,オススメテキストを3冊ご紹介します。
【1】Grammar in Use, マーフィーのケンブリッジ英文法シリーズ(★オススメ!)
世界中で売れている・使われている英文法の本ですが,やはり素晴らしいです。『3選』と言いながらどれか1冊を選べと言われれば間違いなくこれを推します。
文字どおり,英語を話すために必要なことが全て載っている実用書。『実用書』と書いたのは,全ては『どのように使うか』に焦点が当てられていて,とにかく使える表現が練習できるからです。
英語版のほかに日本語訳版も出ています。英語版はアメリカ英語とイギリス英語,それぞれに初級,中級,上級(イギリス英語のみ)の計5冊,日本語訳されているのはアメリカ英語版の初級,中級の2冊です。
この本の良さは,とにかく中級レベルの紛らわしい表現の使い分けにあります。細かい理論的解説はさておき,be goingとwillはそれぞれどう使うのか,doing と to doはそれぞれどう使うのかなど。そのため個人的なオススメは中級です。確か,はじめに出版されたものが現在の中級版かと思います。そういった意味でも,いわゆる『標準レベル』を想定しているのが中級かと思います。
また,元がケンブリッジ大学出版局,イギリス英語版がオリジナルであるためイギリス英語版の方が充実しているのですが(上級編があるのはイギリス英語版のみです),日本の標準的な義務教育はアメリカ英語を基礎としています。特にこだわりがなければアメリカ英語版の中級が第一選択かと思います。
これ,シリーズが多いことに加えて各項目の演習問題も豊富です。内容はとても素晴らしい反面,冒頭から順に取り組むと途中でめげる可能性もあります。こういったものは辞書的な使い方がオススメ。1項目が見開き2ページで完結するので,わからない項目が出てきたら都度該当項目を調べ,学習し,ある程度カバーできた段階で必要があれば残りに取り組む,そんな使い方がオススメです。
とはいえやはり,テキストって手をつけていないところがあると義務感のような罪悪感のようなものを感じるんですよね。私はわからないことがあると,都度その項目(見開き2ページ)をコピーし,学習し,学習したものは順にファイリングし,普段はそのファイルだけを持ち歩いて復習していました。そうするとやっていないところが無駄に気にならないし(既に知っている内容をあえてやる必要はありません),何より自分にとって重要度の高いものから順に出てくる参考書のようになってオススメです。
【2】表現のための実践ロイヤル英文法
各項目の解説も例文も豊富で実例が多く,申し分のない内容です。充実した内容で深くしっかり理解したい方には,ぜひこちらがオススメ。
私はこれ,元々手持ちの電子辞書に入っていたので読み始めたんです。なにかを調べている途中,例文などで気になる文法事項が出てくると一緒に調べる,といった使い方をしていたのですが,その内容が実に充実していて便利だったので結局一冊買ってしまった,というもの。とにかくしっかり深く理解したい,という方にお勧めしています。
なにせ充実の内容なので,これをすべてマスターしようと気負ってしまうと結構ハードルが高いかもしれませんが,例えばわからないことがあった時に調べるような使い方,もしくは気になる箇所から読んでいくような使い方,そんな方法も一案です。なにせ辞書に入っていたものですから,『辞書的に』使うのに適している充実の内容。
【3】総合英語Evergreen
『総合英語Forest』が2022年に新しくなったもので,最新版は2025年に改訂されています。従来高校の指定参考書などにもよく使われているもので,必要な事項を基本からしっかりと網羅しつつ深入りしすぎず,王道の内容を高校生向けに解説するもの。マーフィーほど実用的でもなくロイヤル英文法ほど深いものでもない,ごくごく標準の定番でいいものが欲しい!という方にオススメしているものです。
超短期・試験対策文法問題集から1冊
少し集中して特定の分野に取り組みたい時,薄くてすぐ終わる資格試験対策問題集に取り組むのも一案。そんな使い方に適した1冊を,最後にご紹介します。
【1】TOEIC(R) L&Rテスト 英文法 出るとこだけ!
これも私自身使っていたものです。これはTOEICを対象として,各文法事項ごとに『動詞の前は必ず副詞!』とか『形容詞の前も必ず副詞!』とかひたすら演習していくものです。
文法事項は『知っている』と『反射的に出てくる』は大きく違います。私は元々TOEIC受験対策として購入して使っていたのですが,本当にコンパクトに必要なものだけがまとまっているので,後々まで英語を書く・話す時のチェックポイント的に時折見直していました。
今回久しぶりに最新刊版を見たのですが,やはり間違いやすいポイントが本当にスッキリまとまっていますね。上に紹介したテキストで理屈はカバーしつつ,身体で覚えないといけない部分はこういうものを使うのも一案です。
受験用・資格試験用・ビジネス向け,いいとこ取りで英語を攻略!
ところで,今回大学受験用のテキストがやたら多かったかと思います。これは常々思うのですが,大学受験や資格試験はわかりやすく結果が出る世界なのでテキストも本当にいいものが多いです。読みやすく,わかりやすく,実際に点数を伸ばすための工夫が満載。私もかなり活用しています。ご参考まで,オススメポイントは以下の記事に細かくまとめています。
如何でしたか?少しでも『やってみよう!』と思うものがあれば,ぜひお手に取ってみてください。ご自身にとって読みやすく,負担を最小限にして続けられるものを選ぶことが成功への第一歩です。一緒に頑張りましょう, Bon Voyage!
