まるで読みやすい旅行ガイド!初心者への洋書案内 Grated Readers 02

初心者のための洋書案内:Grated Readers

こんにちは。会議通訳のあひるです。

私も元々英語は苦手でしたが,やっぱりハードルが高かったのが洋書を楽しめるようになるまでのプロセス。でもやはり,一定以上の英語力を身につけるために読むことは欠かせません。

私自身もいろいろと試してきた中で,しばらくGrated Readers,つまり英語学習者向けのもので読みやすいものをまとめてご紹介しています。基本はすべて私自身も読んできたものですが,既に版が更新されているものは最新のものと併せてお伝えします。

Grated Readers 国案内/街案内のススメ

突然ですが,旅行ガイドお好きですか?
私,大好きなんです。きれいな風景や街の写真,レストラン情報を眺めながらどこに行こうか考えるのって本当にわくわくします。

そんな方にぜひおすすめしたいのが,国案内や街案内をGrated Readersで読むこと。語彙レベルは中学1年生程度のものから出ているので読みやすく,それでいて結構内容が詰まっていて,思いのほか楽しめます。洋書が初めてという方の1冊目にも,ぜひおすすめです。

Oxford Bookworms Libraryのものが『観光客向けの旅行案内』といった趣で読めるのに対してMacmillan Readersのものはより『イギリスの生活』『アメリカの生活』がわかる構成。いろいろ出ていますから,ぜひ『楽しそう!』と思えるものを探してみてください。

Oxford Bookworms Library

後述しますが,こちらの語彙レベルは小学校〜中学1年生程度です。それでいて(意外と!)情報満載,写真も豊富で読み応えがあります。まさに英語初心者が英語で楽しめる旅行ガイド!旅行前にどこに行こうかあれこれ思い巡らせるような感覚でわくわくと楽しめるのがとても楽しいんです。

それぞれ簡単な歴史・成り立ちから始まり,見どころ,観光名所,美術館や博物館,ショッピングやグルメ,イベント,そして旅行の交通手段などがカバーされています。こういった内容なのではじめから読む必要がなく,興味のあるところだけを拾い読みして楽しむことも充分可能それも初心者におすすめしたい大きな理由です。

ニューヨーク,ロンドンはまさに観光案内で,グルメやショッピングの有名どころはもちろんコンサートや観劇は当日券なら安く手に入るとか,まさに『街歩き情報』。ニューヨーク版のショッピング・グルメの項で『ぜひトランプタワーに!』なんて書いてあると時の流れを感じますよね(本書は2008年の出版です。まさか2017, 2025とトランプ大統領が誕生するとは・・・!)。

対してイングランドはロンドン以外の街案内。やれハリーポッターのホグワーツ魔法魔術学校はどこだとか,ジェームズボンドの映画で使われた船がどこで見られるとか,それぞれの街のちょっとした見どころがたくさん。ふらりと旅に出たくなります。

ちなみに私はたまたまNew York, England, Londonを読んで手元にあるのですが,このシリーズ他にもたくさん出てるんです。

このブログに来て下さるのは,なんらかの形で英語に興味のある方かと思います。しかし仕事に必要だったりすると,時にどうしても『お勉強』になりがち。しかし本来,英語が話せるとこういう旅行を言葉を気にせず楽しめるんです。そんなモチベーションのリフレッシュにもすごくおすすめ。ぜひ旅のわくわく感を味わってください!

レベル感

このシリーズはOxford Bookworms LibraryのStage1です。公式サイトでStage1はレベルCEFR A1-A2と紹介されています。使用されている語彙レベルは400語程度, 1冊あたりの総語数の平均は5,200語程度。

2020年度までの学習指導要領では,中学校で学ぶ語彙数は1年生で500語程,2年生で400語程,3年生で300語程で総計1,200語でした。そのため2020年までに中学校を卒業された方なら中学校1年生程度の語彙レベルと感じるかと思います。2021年度以降の新学習指導要領では小学校で600~700語となりましたので,現行の教育では小学校程度かと思います。

総語数はそれぞれNew York: 4,640語,London: 4,800語,England: 4,640語です。

Macmillan Readers

Oxford版が『観光客向けの旅行案内』なのに対し,こちらはより『イギリスの生活』『アメリカの生活』がわかる構成。いわゆる旅行案内からもう一歩踏み込みたい!という方に,とてもおすすめです。

上のOxfordのシリーズからは語彙・レベルが一歩上がるだけあって,かなりしっかりとした内容。Grated Readersとは思えない読み応えでありながら専門書ほど読みにくくはなく,すごくいいバランスで『イギリスの常識がわかる一冊』『アメリカの常識がわかる一冊』と感じます。

それぞれ国の歴史,伝統行事,代表的な都市と見どころ,自然や気候,日常生活,スポーツ,エンタメ,有名人,そして国の将来・・・とカバーしているのですが,どれも意外と(?)細かくて情報満載。

全般的に,ちょっとしたコラムが充実しているのがイギリス版,データが充実しているのがアメリカ版,という印象。確かにOxford版に比べてレベルは上がるものの,こちらも気になるところ,興味のあるところだけをピックアップして読んでも充分楽しめるところが初心者にも読みやすい理由です。そしてどちらも写真が豊富!見ていてとても楽しいです。

ちなみに,どちらも『日常生活』はほぼほぼ『学校生活』。対象読者の想定がそのくらいの年齢なのかもしれません。しかし,留学経験でもないとなかなかその国の教育制度なんてわからないのではないでしょうか。

学習が進んで,英語の本や新聞などいわゆる『普通のメディア』を読み始めると,結構こういう常識が前提にあったりします。現地に住んでいれば当然みんなが知っている歴史,ハロウィンやサンクスギビングの過ごし方,有名人,云々。でも,たとえばアメリカのティーンネイジャーのバイト事情なんて,海外経験がないと正直難しいんですよね。

私は海外経験もないまま社会人になって英語を勉強したので,この辺の『イギリス人の常識』『アメリカ人の常識』は楽しいだけでなく,本当に役に立ちました。そういった意味で,本格的に洋書を読み始める導入にもとてもおすすめ。鮮やかな写真が楽しいばかりでなく,実にためになるシリーズです。

レベル感

このシリーズはMacmillan Readers 4 (pre-intermediate:初中級)はCEFR A2-B1,使用されている語彙レベルは1,400語程度, 1冊あたり80-96ページ,総語数の平均は15,000語程度と紹介されています。

2020年度までの学習指導要領では,中学卒業時までに学ぶ語彙数が1200語程度でした。2021年度より小学校600~700語と中学校1,600~1,800語で,中学校卒業までの合計が2200~2500語となっていますので,語彙については2020年までに中学校を卒業された方なら高校1年生程度,それ以降の方なら中学校1,2年生程度と感じるかと思います。

以上は私が読んだものからご紹介しましたが,この『読みやすい英語で書かれた街案内』,探すと結構いろいろ見つかると思います。本当に好きなところだけ読めるのがポイント。ぜひお気に入りの1冊を探してみてください!

このおすすめ洋書,定期的にご紹介します。少しでもお役に立てたら嬉しいです。一緒に頑張りましょう,Bon Voyage!