英語で読む日本のススメ:初心者への洋書案内 Grated Readers 01

Grated Readers

こんにちは。会議通訳のあひるです。

一定以上の英語力を身につけるには読むことは欠かせないのですが,しかしハードル高いですよね。私自身元々英語は大の苦手でしたのでとってもよくわかります。

私自身もいろいろと試してきましたので,初心者にも読みやすく面白い洋書は時々紹介していこうと思っています。その中でもしばらくGrated Readers,つまり英語学習者向けのもので読みやすいものをまとめてご紹介します。すべて私自身も読んできたものです。

Grated Readers 日本を読むススメ

英語を読み慣れていないなら,まずはご自身がよく知っている内容から始めるとスムーズです。中でもオススメなのが,日本について書かれたもの。そして本格的な洋書はまだ難しいという方は,このGrated Readersで日本について書かれたものをぜひ一度手に取ってみてください。オススメです。

いわゆる洋書がまだ難しいと感じる場合,どうしてもいわゆるテキスト的なものに手を伸ばしがち。『英語で表現する日本』といったような。しかしそういうものは『日本人が言いたいこと』ありきの内容になりがちだし,英語自体も日本人が覚えやすい・話しやすいよう調整されています。それ自体は否定しませんが,しかしそれだけではいわゆる『洋書』,つまり英語圏の方の視点で書かれたものを読む時のハードルは越えにくい気がします。

対してこのGrated Readersは英語圏の出版社のものなので,あくまで海外視点。そしてもう一点ぜひ強調しておきたいのが,このGrated Readersって日本では『英語の』初心者向け,という文脈でよく取り上げられますが,実際いろいろ読んでみると『英語を第二言語として学ぶ世界の中高生』あたりを想定して書かれているように感じます。つまり単に英語が易しいだけでなく,文章としてわかりやすい。こういったあたりから始めると,のちのち本格的な洋書にすすむ時にもスムーズだと感じます。

Oxford Bookworms Library

今回オススメするのはOxford Bookworms LibraryのJapan。後述のとおり語彙は小中学生レベルなのですが,英語を読み慣れていないとおそらく,まずは『意外と情報盛り沢山!』,もっと言えば『こんな簡単な英語でもここまで書けるんだ!』ということに感動できるのではないかと思います。

ザックリ国の成り立ちから始まって,歴史,生活,文化,食事,スポーツ・・・。日本人の私たちにはどれも当たり前の内容なのですが,改めて読んでみると意外と面白く,意外と発見があるのが不思議。そして何より『わかる!』『読める!』感覚を味わえるのが本当にオススメです。英語を読み慣れていない方にこそ手に取って頂きたい一番の理由はそこです。

英語を学習中ということは,海外とやりとりのある方も多いと思います。そうすると日本について聞かれることもあると思うのですが,そんな時にそのまま使えるのもまたオススメです。やはり歌舞伎や能についていきなり聞かれても,スッと答えるのは難しい。しかしこういったものをひと通り読んでおくと,まず英語で『読む』練習になるだけでなく,まわりのことを非常にシンプルな語彙でいかに表現するかも身について一石二鳥です。

レベル感

このシリーズはOxford Bookworms LibraryのStage1です。公式サイトでStage1はレベルCEFR A1-A2と紹介されています。使用されている語彙レベルは400語程度, 1冊あたりの総語数の平均は5,200語程度。

2020年度までの学習指導要領では,中学校で学ぶ語彙数は1年生で500語程,2年生で400語程,3年生で300語程で総計1,200語でした。そのため2020年までに中学校を卒業された方なら中学校1年生程度の語彙レベルと感じるかと思います。2021年度以降の新学習指導要領では小学校で600~700語となりましたので,現行の教育では小学校程度かと思います。

このJapanの総語数は5,345語です。

Lonely Planet

上でOxford Bookwormsをオススメしたのはもうひとつ理由があります。英語でなにかを読もうとする時に事前にGrated Readersのようなものを1冊読んでおくととてもスムーズなのですが,(学習者向けではない)英語話者向けの情報としてガイドブックってそもそもとても入りやすいからです。

ガイドブックというのは非常に実際的なものです。文学作品ような『心の琴線に触れるひとこと』などありません。基本は街歩き情報,要は『どこに何がある』だから特に複雑なこともなくて読みやすい。そしてそもそも近くの楽しいスポットや美味しいレストラン情報だから読んでいて楽しいし,普段の生活ではなかなか気づかなかったこと・場所情報が多くて面白い。さらに何かわからないことがあっても日本についてだから大抵のことは想像がつくので読みやすい。そういった意味で,英語初心者にガイドブックって本当にオススメだし私も好きなんです。

日本のガイドはもちろんいろいろ出ていますが,一番代表的で多分旅行者がみんな持っているのがLonley Planet。日本の『地球の歩き方』英語版みたいなイメージでしょうか。これ,地理や歴史,文化芸能からレストランや観光案内まで,本当に幅広くカバーされていてすごい情報量なんです。地球の歩き方も隅々まで読むとかなりの情報量ですが,このLonely Planetも相当面白い。下手な『日本について語る本』的なものを買うよりずっと多くを網羅できます。

私も英語学習中,結構はじめの頃からLonely Planet Japanを部屋に置いて,時々眺めたりちまちま読んだりしていました。こちらは(分厚い)日本の他に東京,京都,北海道など地域ごとのものもいろいろと出ています。まずはお住まいの地域について英語で読んでみるのは如何でしょうか。当然ながら初めから終わりまで読むような必要は全くなく,読みたいところだけを読みたいだけ読めることも初心者へのオススメポイントです。

如何でしょうか。このおすすめ洋書,定期的にご紹介します。少しでもお役に立てたら嬉しいです。一緒に頑張りましょう,Bon Voyage!