こんにちは。会議通訳のあひるです。
読むことは英語力向上の鍵ですから,ここ数回ほど集中して英語の読書について書いてきました。いろいろ雑多にお話してきましたが,それでも洋書です。なんといっても英語で本を読むのですから,それはハードル高いです,当然です。
ある程度ストレスなく読めるようになるには時間がかかるものです。私自身海外経験もなく,社会人になってから英語を習得する中ではあれやこれやと試行錯誤してきました。もちろんお好きな本をお好きなように読んで頂くのが一番ではあるのですが,それでも難しく感じることもあると思います。今日はさらに,『とりあえず読む』ために効くことを3つ挙げます。
はじめの1章だけ日本語で読む
訳書がある場合,はじめの1章だけ日本語で読んで続きを英語で読むのは割とオススメです。これは和書・洋書に限らず,一番ハードルが高いのは冒頭,その本の前提というか設定を理解するところ,というケースは結構多いからです。
私も,日本語でも英語でも挫折するのは大抵冒頭30ページ以内です。逆にいうと,冒頭30ページを面白く読めたものは大抵最後まで読み切る気がします。そういう意味でも,とりあえず日本語で設定や背景だけでも理解してから英語に入ると意外と読めることもあります。
日本語で読んで知っているものを英語で読む
これもオススメです。たとえ内容を知っていても英語で改めて読めば充分な学習効果がありますし,何より『自分も読めた!』と感じられるのはとてもワクワクする体験です。さらに読んでみるモチベーションにも繋がります。
リーディングで最も重要なのは,英文を構文として解析して意味を再構築していくプロセスです。たとえ内容を知っていても充分に学習効果がある,というのはそのためです。逆に内容を知っていることで,『あの○○って英語だとこう言うんだ!』と日本語との比較ができ,さらに多くを学べるという側面もあります。
心に響く表現をおさえる:抜き書きの効用
そもそも1冊全て読む必要はありません。1ページでも1行でも,読めばそれだけ成長します。前々回でしょうか,速読と精読のバランスの回では難しいものは気に入った一部の箇所を選んで精読することをオススメしました。読みきらなきゃと心理的圧力を感じるくらいなら,面白いと思えるところだけでいいのでいろいろと読んでみましょう。
そしてたとえ一部でも英語の本はまだハードルが高い,という場合。日本語の本を読んでいてとても気に入った,心に響く文章や表現に出会ったら,その部分だけでも英語を参照するのもオススメです。心に響く表現ほど心に深く刻み込まれて身につきやすいので,ある意味ではもっとも学習効果の高い一文だけを読むことができます。
たとえば翻訳書を読んでいて気に入った箇所があれば,その前後の一節だけでも原書を参照し,そこを読んでみる。できればどこかに抜き書きをしておく。日本語の本も,ベストセラーになるようなものは英訳されていることも多いですね。気に入ったもののが英語になっていたら,ぜひ気に入った表現,心に響いた表現だけでも参照し,できれば書き抜いてみてください。自分の心に響いた表現をプロがどう表現するかはとても参考になるし,なにせご自身が感じていることですから明日から使えます。
このような時,kindle unlimitedはかなりオススメです。自分の心に響いた表現というのは本当に身につきます。しかし洋書は図書館にも必ずあるとは限らないし,書店(オンライン含む)でも在庫が少ない上にあっても高い!入手するハードルが高くて学習機会を逃してしまうのは,本当にもったいないです。英語に限らずあらゆる学習で言えることですが,とにかくあらゆるハードルを下げておくことが継続のコツです。
如何でしょうか。コツは『楽しくてやりがいはあるけれど嫌になるほどハードルは高すぎない』,ご自身にとってのその絶妙なレベルのものをうまく見つけることです。いまだに私も,初めて一冊を読み切った時の感動はありありと覚えています。一緒に頑張りましょう,Bon Voyage!

