こんにちは。会議通訳のあひるです。
英語学習で語彙力増強は避けて通れません。私自身も苦労してきました。今日はこれまでの学習を振り返り,私自身もフル活用した単語帳を2冊ご紹介します。
最高に効率がいいシステム英単語
単語帳のジレンマ
私は今会議通訳を生業としていますが,ここまでの英語学習を振り返って思うことがあります。それは,ある程度の英語力がついてからでないとテキストの品質ってわからないということ。
英単語帳も同じです。
ある単語が頻出(だから覚えよ)と書いてあっても,ある程度の英語力がつくまでは本当かどうか判断できない。
単語帳の例文もそう。頻出単語はそれぞれ頻出の用法・文脈があります。でも単語帳の例文が本当に適切かどうかは,ある程度英語力がついてからでないと判断できないと思うんです。
私自身もボキャブラリー増強は大いに苦労しましたが(→別記事),今振り返るとこの『本当に役に立つかどうかわからない』ってすごく大きかったと思うんです。
こんな時間かけて苦労して覚えても役に立つかわからないってめげるな,と。ある程度の英語力のある人に判断してもらえばよかったのでしょうが結局挫折。
結局私が単語帳を活用し始めたのは,ある程度の英語力がついてからでした。
本当に出てくる頻出表現ばかり!
いろいろ買ってはいたのですが,ある程度の基礎力がついたところで結局活用することになったのが,システム英単語。理由はシンプルで,本当に出てくる表現ばかりだったから。
これ大学受験用で有名(らしい)ですが,私これが受験用だと思わなかったんです。普通によく見る表現ばかりだったから。
私が英語学習を始めたのは社会人になってからだったので日常会話→ビジネス英語と遷移してきました。そこである程度英語力がついてから見ると,本当によく見る,ビジネスでもよく使う表現ばかり。
それがわかったからこそ,これは本当にちゃんとマスターした方がいい,ちゃんとやれば絶対使える!とフル活用することになりました。
このシステム英単語,フレーズ単位で覚えていきます。
まず,単語のチョイスが絶妙。本当によく見る単語ばかり。
そしてそのフレーズが絶妙。つまり『この語は絶対この組合せで見るよね』がしっかり抑えられている。
さらにフレーズの長さも絶妙。『絶対この組合せで変わらない』最小単位で載っているので,セットで覚えるべきところは覚えて様々な目的語などがつくところは応用がきく。
本当に使える表現集なんです。
周辺知識までしっかり身につく
ちなみにこの『フレーズで覚える』ことは大きな副次的効果があります。それは語法などの文法事項も一緒に身につくこと。
もちろん英語を学習中は,たとえば動詞にどういう前置詞がつくかなど注意するとは思います。でも一生懸命覚えても,たとえば前置詞自体がつかないもの(他動詞)って案外抜けがち。
名詞の単複もそう。『これはsをつける』など意識することはあっても,つかないやつって忘れがち。そういうところまでしっかり身につくのが優れものです。
現在の最新刊,5訂版の動詞1ページ目を見てみましょう。
increase のフレーズが increase by 20%(20%増加する),follow のフレーズが follow her advice(助言に従う)。
そう,increaseにbyは頻出。しかし私が本当にいいなと思ったのが,このフレーズそのまま覚えておくとfollowは前置詞がつかない(follow toとかならない!)点までちゃんと身につくんです。この『何もいらない』って結構注意しないと抜けがちだったりします。
上でフレーズの長さが絶妙,と書いたのはまさにこういうこと。覚えるべき最小単位で設定されているので,このまま覚えておくと最低限の分量で語彙と周辺知識がしっかり身につきます。
最小の努力で最大のアウトプット効果
上でこのシステム英単語は『本当によく出る表現ばかり』と書きました。逆にいうと,頻度の低い用法はザックリ削られています。でも,それがいいんです。なぜなら細かい知識を削ったからこそ最小の努力でザックリ8割を一気にカバーできる最大効率を実現しているから。
これは以前の記事で詳しくお伝えしたのですが,一般的にテキスト・参考書の類ってどんどん情報を盛り込まれがちだと感じます。あれも知っておいた方が,これも知っておいた方が,と。それは有益であると同時に,挫折の要因になったりします。
対して受験テキスト。そもそも『最小の努力で合格』を目指すものですから,ある意味“落としてもいいところはザックリ落として本当に必要な内容だけ盛り込む”ができていると感じます。
ある程度の英語力がついてきたところで,『最低限これだけ覚えればアウトプットがひととおりできる』といったような,最小の努力で最大の効果を狙えるもの,それがこのシステム英単語。
『主要な表現を覚える』段階で大活躍しました。
個別の知識を有機的につなげる鉄壁
システム英単語に対して,とにかくすごい情報量を誇るのがこの鉄壁。こちらも私自身,フル活用しました。
個別の知識が増えてきたら使いどき!
英語学習を続けていると,出てくる頻度順に知識が溜まっていく気がします。
英文を中心に語彙や表現を学んでいれば『よく出るもの』から覚えるし,一般的な単語帳で学んでいても,当然よく出るものから並んでいます。
そうすると,ある程度の英語力がつくと,なんというか『点の知識』がどんどん溜まっていく感じがするんです。その個別の点を結んでくれる最強ツールが,この鉄壁でした。
この鉄壁,単語帳としてはとにかくすごい情報量。意味はもちろん,例文あり,語法・用法あり,語幹・語根の説明あり,背景説明あり,イメージで捉えるためのイラストまで!そのため巷では,どうしても情報量が注目されがち。
しかしこの鉄壁,語幹や語根を含めてイチから覚えるために使うかというと結構ハードルが高い,というか私は一瞬でめげました。この鉄壁の使いどきはある程度の英語力がつき,頻度順の個別の知識がどんどん溜まってきた時。このタイミングで読むと,これまでの断片的な知識が一気につながるんです。
点が有機的につながる感動
この鉄壁,まず(頻度順ではなく)テーマ別に語彙が並んでいます。同じテーマですから間違いやすいもの,対比したいもの,(意味が近いので)同じ語幹・語根を持つもの,イメージが近いものなどがズラっと並んでいます。
これをある程度の知識が溜まってきた時に読むと,これまでの個別の知識が一気に繋がります。『そうか,(個別に覚えた)AとBの語ってこう違うんだ!』『(同じ日本語訳をされがちな)CとDってこう違うのか』『完全に無関係だと思っていたEとFは同じ語幹なのか!』等々。
ある程度の英語力がついたところで読むと,一気に『深い知識』が身につくんです。
最強の読み物 鉄壁
私はこの鉄壁,ある程度の英語力がついてからは常に持ち歩き,覚えるためというより読み物として読んでいました。そうすると既存の知識がどんどん繋がって深い知識になっていきます。
覚えようとすると時間がかかるかもしれませんが,『読む』のはそこまで時間がかかりません。
単語と熟語もすべて一緒に載っているし(別版とかありません),シリーズものとかもないし(別版とかもないし,本当にこれ1冊を持ち歩いて気負わず読む『最強の読み物』。
私はこれを何周も(ダラダラ)読んだことは間違いなく知識の核になっています。
ちなみに参考書類には珍しく,電子書籍も多数出ていることもかなり持ち歩きやすいポイントになっています。
如何でしたか?私自身,ここまで試行錯誤を繰り返す中で最後にお気に入りとなった2冊です。少しでもお役に立てばいいのですが。一緒に頑張りましょう,。Bon Voyage!

