こんにちは。会議通訳のあひるです。
仕事柄,時々英語学習について聞かれます。基本的には,『何をしたらいいか』。しかしむしろ,『何をやらないか』もとても大切です。
同じものを繰り返す絶大な効果
初学者の場合,やはり同じ教材を繰り返す効果は絶大だと感じます。
これはひとえに,英語力というのは知識ではなく身体で覚えるスキルだから。『知っている』だけではなく,『早く読める感覚』『ちゃんと聞ける感覚』は,やはり知っているものを何度も繰り返すことで養うのが効果的。
ある程度この感覚を掴めた後は多彩な表現に触れることが効果的なのですが,初学者であればあるほど一極集中の威力を感じます。
(→英語学習の質と量:同じ教材を繰り返すか,様々な表現に触れるべきか)
努力を『削る』難しさ
しかし初学者であればあるほど,このやることを『絞る』,もっと言えば何かを『削る』『やらない』って,すごく難しいんですよね。
初学者というのは,『あれもこれも足りていない』時期。
英語をやろう!と思っているわけですから,何かしらの『英語ができるようになりたい』モチベーション,もしくは『英語をやらないとまずい』焦りがある状況かと思います。
そんなやる気・焦りはあるのに,イザ英語を聞こうとしてもわからない,読もうと思っても読めない,話そうとしても出てこない。
そして世の中にはすごく効きそうな英語教材が溢れています。
これはあれもこれもやらないといけない気がするのも納得というもの。
しかしやはり初学者の場合はあれこれ手を広げても,『知識』は増えるものの『身体の感覚』を磨くのはやはり難しい。この罠は私自身もしっかりハマったので,とてもよくわかります。
(→【海外未経験から通訳まで③】通訳者養成スクール,私の体験記 )
何故こんな『あれもこれもやらなきゃ』いけない気がするのか?
結局のところ英語力,特にこの身体の感覚って定量化が難しいからだと思うのです。
不安になりやすい英語の進捗
たとえば2024年の新NISA開始以来,投資をする方が増えたと聞きます。これは成果が定量化しやすい分野の代表例。
今月はいくら投資に回せた,1年間でいくら増えたと成果がわかりやすい。
こういったものに比べて,やっぱり英語って成果が数字になりにくい。『頑張った結果』が数値で見えにくいと感じます。
もちろんTOEICなどを目標にするという手もありますが,それでもやはり知識が溜まってから点数に現れるまではある程度時間がかかるもの。
この『頑張っているのに成果が感じられない』というのは,やはり不安になるというもの。いろいろ手を出したくなるのは,結局このあたりから来るのではないかと感じます。
弱点克服一極集中のすすめ
成果が定量化しにくいからこそ,成果を『実感』できないと続かない。そして短期間で成果を実感するには,やはり『あれもこれも』では難しい。
しかし,実際なにかに取り組み始めると,次々と出来ないことが『出てくる』というか出来ないことに『気づいて』しまうので,やっぱり不安になる気持ちもわかります。
だからこそ,基本はご自身が一番苦手な分野,つまり『一番伸びしろが大きい』ものに,できれば3ヶ月から半年ほど一極集中すると,結構景色が変わる,ということを知ってほしい。
もちろん,その分野は人によって異なります。
ここからはあくまで私個人のささやかな意見ではありますが,これまでほぼほぼ英語をやってこなかった方が初めてやるなら,まずはとにかくアウトプットから始めるのがおすすめ(詳細記事)。
ある程度英語学習に慣れている,英語が生活に入っていてもう少し底上げしたい,という段階であれば,集中して読む練習をすると読む・聞く・書く・話すの4技能全てに効いてきます(詳細記事)。
洋書はまだハードルが高い,という段階では,個人的におすすめなのが速読英単語の必修編(詳細記事)
時事英語を習得したいなら,おすすめは茅ヶ崎式の中級(詳細記事)。
いろいろと書いてきましたが,これらはあくまで私に個人的に効いたもの。
ただ,やはり『なんとなくやった方がいい気がするもの』を思い切り捨てて一極集中してみると,ご自身で思う以上に伸びを感じるかもしれません。一緒に頑張りましょう, Bon Voyage!



