こんにちは。会議通訳のあひるです。
成功する人の資質として,素直さはよく挙げられます。自分のやり方に固執せず,言われたことを素直に試せる力。
これは言うは易しで難しいもの。しかし通訳としていろいろな方を見ていて,成功する人ってたとえ瞬間的にでも,自然と素直になる気がするんです。今日はそんな話です。
『素直である』と『素直になる』
成功する人の素質として『素直であること』ってよく言われます。でも難しいんですよね。
私も普段自分が考えていることと異なることを言われると,咀嚼に時間がかかることがあります。
聞いた瞬間すとんとは落ちず,ん?ってなる。後からよくよく考えて仰るとおりだと思い,振り返って失礼な態度ではなかったかと反省することも。
そんなことを繰り返していると,もうこの性質って変わらないような気がしてくるのですが,しかし成功している人を見て感じることがあります。
それは,たとえ(失礼ながら)普段は素直とは言い難い人も,なにかに懸命に取り組んでいる時って自然と素直になるということ。
そして努力を積み重ねることで自然と素直な人にさえなれる,ということです。
性質ではなく気分が変わる
様々なところで言われていますが,私たちの脳って本当に保守的。
身も蓋もありませんが,あまり『すぐ変わる』ことは期待しない方がいい。少なくともそれを前提には考えない方がいい。
だからごく普通の状態で考え方,素直さだけを変えようと思っても難しいのだと思います。
ただ,成功している人ってその瞬間は間違いなくハマっています。それは前々回詳しくお伝えしたとおり。
すると,その熱中度に引きずられるように自然と素直になるのだと思うのです。
努力が素直さを引き寄せるしくみ
前々回詳しくお伝えしましたが,なにかにハマっていると,
(ハマっているので超速で)やる→(すぐに)効果を実感する→できるから楽しくなる→さらにいい手法を試す→(最初に戻る)
という無限ループに入っていることが多い印象。
そうするとなにせサイクルが速いので,自分が思いつく,ある意味では凝り固まった思考で思いつくことは既に試し切っていることが多い。
結果として他の人からアドバイスを聞くと,普段なら違和感を感じるようなことでも『やってみようかな』となったり,素直に受け取った上で建設的な質問をしたり意見を求めたりする。
この状態になると,どんな方からのアドバイスもいいものは取り入れる態勢ができている。
これがいわゆる『素直さ』と呼ばれるものではないかと思うのです。
努力で身につく素直さ
さらに,努力を重ねることで『素直な人』にさえ,なれるように感じます。これは『頑張って素直な人になる』という話とは全く違います。
どんなに優秀な人であっても,個人の判断より集団の判断の方が精度が上がる,というのは各種研究で示されているとおり。
やっぱり人の意見は聞いた方が全体としての成功確率は上がるのです。
そして一生懸命努力をして成功したことのある人は,これまでお話してきたとおり,いい出会いがあったり運を引き寄せていたり素直になっていたりと,大抵誰かに助けてもらっています。
その経験が積み重なると,やっぱり人に教えてもらうといいことがある,という学習体験,そして成功体験が積み上がります。
その結果,素直に人のアドバイスを聞くようになる。
『努力を重ねていると人は自然に素直になっていくように見える』と言うのは,こういうことです。
成功する人のバランス感覚
とはいえ,もちろん何でもかんでも他人の言うとおりにすればいいという話でもないし,する必要もない。結局のところバランスです。
他人のアドバイスを聞いた時に,試す試さないはさておき,一度は素直に受け止められること。
このひとつの指標は,『柔軟に方向を変えられるか』ではないかと感じています。
なにかに懸命に取り組んでいる時は,もちろん自分なりに懸命に考え,試行錯誤をした上で方向性を決めて努力をしていることでしょう。
それを他人の言うままに全てを変える必要はないものの,なにかいい意見,アドバイスを聞いて納得感があれば,方向を適切に変えられる柔軟性を持っているか。
それが『自分を貫く』と『意地になってやめられない』を分ける,ひとつの判断基準になるのではないかと思うのです。
言うは易しで難しいんですけれどね。私も日々精進といったところです。一緒に頑張りましょう,Bon Voyage!



